株が「寄る」はどういう意味?損しないための基礎知識を解説

株式投資を始めたばかりの方は、専門用語に戸惑うことも多いですよね。その中でも「寄り付き」という言葉は、株式市場を理解するうえで欠かせない基本用語です。「寄り付き」とは何か?どんな状況で「寄り付かない」のか?こうした疑問を解消することで、投資初心者でも株式市場の動きをしっかり理解できるようになります。

この記事では、「寄り付き」の基本的な仕組みをわかりやすく解説するとともに、「寄り底」や「寄り天」などの株価パターンにも触れていきます。さらに、株式市場の1日の流れや取引のタイミングについても学べますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

「寄り付き」とは?初心者向けに基礎を解説

まずはタイトルにもある「株か寄る」「寄り付き」について、その意味を確認しましょう。

これは、株式市場が開いた際に最初に成立する取引価格を指します。

日本では午前9時に取引が始まりますが、その瞬間に売り手と買い手の価格が一致して最初の取引が成立する価格が「寄り付き価格」となります。

例えば、前日の終値が1000円の株が翌朝1050円で最初に取引されると、それがその日の「寄り付き価格」になります。この価格は、投資家がその銘柄に対してどう見ているかを反映しており、市場全体の動向を探る重要な手がかりになります。

「寄り付かない」とは?

一方で、売り注文や買い注文が極端に偏り、取引が成立しない状況を「寄り付かない」と言います。これは、企業の重要な発表や突発的なニュースなどで、投資家の心理が大きく動いたときに起こりやすいです。

次に、こうした寄り付き価格の変動がどのように市場全体に影響を与えるのか、詳しく見ていきましょう。

「寄り底」と「寄り天」の意味と活用法

「寄り付き」がその日の市場のスタート地点だとすれば、「寄り底」や「寄り天」はその日の相場の動きを知るための重要なサインです。これらは株価の変動パターンを表す用語で、投資家が取引のタイミングを判断する際に活用されます。

「寄り底」とは?

「寄り底」は、寄り付き価格がその日の最安値となり、その後、株価が上昇していくパターンです。たとえば、ある銘柄が9時に1000円で寄り付いた後、取引が進むにつれて1100円まで上昇した場合、「寄り底」となります。この動きは、買いの勢いが強い市場でよく見られる現象です。

「寄り天」とは?

反対に、「寄り天」は寄り付き価格がその日の最高値となり、その後、株価が下落するパターンを指します。例えば、寄り付きが1500円で、その後1400円まで下がった場合がこれに当たります。これは売り圧力が強い市場を表しており、利益確定売りが多く出た場合や、投資家心理が弱気に傾いたときに起こります。

これらのパターンを見極めるには、株価のチャートや板情報、さらにはニュースや経済指標をチェックすることが必要です。

特に初心者の方は、寄り付き直後の市場の動きに注意を払い、冷静に判断することが大切。

次は、「寄り付き」と「引け」の違いを理解して、1日の取引の流れをより詳しく見ていきましょう。

「寄り付き」と「引け」の違いとは

株式市場では、「寄り付き」と並んで重要なタイミングが「引け」です。

「寄り付き」が市場のスタート地点を示すのに対し、「引け」はその日の取引終了時点での価格を指します。日本の株式市場では、午前9時に「寄り付き」が行われ、午後3時の取引終了時に「引け値」が決まります。

「引け値」は、その日1日の市場参加者の心理や需要と供給のバランスを反映したもので、翌日の寄り付きや市場全体のトレンドを予測する際の重要な手がかりになります。

また、1日の流れを理解するうえでは、昼休み(通常12時から13時)が挟まることも覚えておきましょう。

この時間帯は取引が一時停止するため、午前と午後の市場動向が分かれることがあります。

「寄り付き」と「引け」の両方を押さえることで、株式市場の1日の全体像が見えてきます。

次は、この知識を実際の投資判断にどう活かすかを具体的に見ていきましょう。

実際の市場で「寄り付き」をどう活用するか

「寄り付き」は、株式市場の1日のスタート地点であると同時に、その日の市場全体の方向性を占う重要なポイント。

実際の投資判断では、寄り付き時の価格や動向を参考にして、その後の取引を計画することが可能です。

例えば、ある銘柄が前日の終値より大幅に高い価格で寄り付いた場合(ギャップアップ)、その銘柄に対する買いの期待が強いことを示しています。

この場合、短期的な上昇トレンドが見込まれるため、買いのタイミングとして活用できます。

一方で、大幅に低い価格で寄り付いた場合(ギャップダウン)は、売り圧力が強い状況を示し、注意が必要です。

さらに、「寄り付き」時点での板情報(売買希望価格と数量が一覧表示されたデータ)は、需給のバランスを理解する手助けになります。

例えば、買い注文が大量に並んでいる場合、その銘柄の価格上昇が期待されることが多いです。

逆に、売り注文が多い場合は、価格の下落が懸念されます。

初心者の方は、寄り付き後の株価の動きを慎重に観察することが重要です。

寄り付き直後の動きには市場のエネルギーが集中しやすく、最初の数分間のトレンドがその日の方向性を決定づけることもあります。

寄り付き価格を的確に把握することで、その後の取引の精度を高めることができるでしょう。

まとめ

この記事では、株式市場の「寄り付き」の基本的な仕組みから、「寄り底」「寄り天」といった株価パターン、「寄り付き」と「引け」の違い、さらに実際の活用方法まで解説しました。

「寄り付き」は、その日の市場のスタート地点であり、投資家心理や需給バランスを反映する重要な指標です。

また、「寄り底」や「寄り天」の動きを理解することで、相場の流れをつかむ力が身につきます。

初心者の方は、まず寄り付き後の動きを観察し、冷静に市場の状況を判断することを心がけましょう。

そして、自分に合った投資スタイルを見つけることで、より良い成果を期待できます。

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