「お金は貯めるより使った方がいい」
そんな言葉を聞いて、「なぜ?」「貯めないとお金が無くなるのでは?」と疑問に感じる方も多いかもしれません。
確かにお金は、やたらに使ってしまえば当然、無くなってしまいます。
しかし、使うべき場所に、正しい目的をもって使うことができれば、お金を使うことで得られる幸せを感じながら、お金に困らない将来を作っていくこともできるのです。
この記事では、私の経験や体験をもとに、「お金は貯めるより使った方がいい」と言われる理由と、将来お金に困らないための使い方についてまとめました。
・お金を使った方がいい理由を知りたい
・資産が増える使いかたってどういうこと?
・将来お金に困らない人生にしたい
「お金は貯めるより使った方がいい」と言われるたった1つの理由
まず「お金は貯めるより使った方がいい」と言われる理由ですが、これはお金を使うことでしか得られないプライスレスな体験や経験が存在するからです。
プライスレスな経験とは、たとえば
・アクティビティや芸術鑑賞
・大切な人と過ごす特別な時間
・「ペット」という大切な家族を迎える
などを指します。
これらは、生活していくうえで、必ずしも必要なことではありません。
そのため、ある種の「贅沢」として扱われることが多いでしょう。
しかし、これらにお金を投じることで、幸せな時間やリフレッシュ体験、自らの芸術的な視点を深める機会などを得ることができます。
実際、コロナ渦以降の日本において、こうしたプライスレスな体験や経験に価値を感じ始めた方も多いのではないでしょうか?
それに、貯金をしていても、現代の金利では、資産が増えるスピードはかなり遅いです。
そのため「貯金には価値がない」と考える人が昔に比べ多くなってきているのも「お金は貯めるより使った方がいい」という意見が目立つ一因になっているように思います。
「お金は貯めるより使った方がいい」という意見は、貯金をしても資産が増えず、貯めておくだけになるくらいなら、お金を使って様々な体験や経験をして人生を豊かにした方がいい。という意味が込められています。
とはいえ、アクティビティってどういうもの?芸術鑑賞って何が得られるの?と具体的にイメージが湧きにくい方もいると思いますので、
・アクティビティや芸術鑑賞
・大切な人と過ごす特別な時間
・「ペット」という大切な家族を迎える
上記3つの具体例や、それらから得られるものについて、もう少し詳しく解説していきます。
お金で得られるとっておきの経験①アクティビティや芸術鑑賞
お金を使って得ることができるプライスレスな体験や経験の例として、自然と触れ合うアクティビティなどがあげられます。
具体的な例としては、たとえば登山、川下り、カヌー、バナナボートなどがあげられるでしょう。
また、スキーやサーフィンなど、自然の中で行うスポーツなども同様に考えてもいいかもしれません。
さらには、美術館に行く、映画を見る、演劇や歌舞伎を見に行く、芸術の都と言われるパリに旅行に行くなど、芸術に触れる機会を作ることも、お金を投じることで得られるプライスレスな体験の最たる例と言えそうです。
お金で得られるとっておきの経験②大切な人と過ごす特別な時間
大切な人と過ごす時間にお金をかけるのも素敵なことですね。
たとえば、
「記念日旅行でスイートルームを予約する」
「プロポーズのための高級フレンチレストランに行く」
「子供が喜ぶディズニーホテルに泊まる」
などは、大切な人と特別な時間を過ごすためにお金を投じている代表例です。
非日常の空間で大切な人と過ごす時間は、わたし達の心を豊かにしてくれますね。
お金で得られるとっておきの経験③「ペット」という大切な家族
ペットを飼い、家族の一員として共に過ごす経験もお金で得られるプライスレスな体験の1つと言えるでしょう。
ペットは生き物ですから、生体価格も高額である場合が多く、家族として迎え入れた後も、餌代、ワクチン代、去勢など、様々なことにお金がかかります。
しかし、ペットがもたらす精神的な安心や安らぎは非常に大きく、ペットが生きがいになる方も決して少なくないはずです。
このように、お金で得られるプライスレスな体験や経験をすることや、かけがえのない存在に出会うことは、決して「貯金」という選択肢の中では得られないものではないでしょうか。
また、お金を使うことで得られるものとして、上記で紹介したもののほかにも
・快適な住環境を整える
・健康にいい食生活をする
などもあげられます。
お金を使うタイミングや場所は、各々の価値観により異なりますが「お金は貯めるより使った方がいい」と言われる理由は、お金を使うことで得られるこれらのプライスレスな体験や経験に価値を感じる人が多いからというのは間違いないでしょう。
お金を使うことで得られる満足感と幸福感について
お金を使うことで得られるプライスレスな出来事を多く経験・体験することで、
・自己成長
・快適な生活
・幸せな時間や空間の共有
などを経験することができます。
たとえば、お金を使って海外旅行に行き、海外の街並みを見たり、本場のオペラ鑑賞などをすることで、自分自身の感性が磨かれたり、今までなかった視点や考え方を身に付けるきっかけになる可能性もあるでしょう。
さらに、貧しい国の現状を目の当たりにして、仕事の志が変わることもあるかもしれません。
こうしたプライスレスな体験や経験は、自分自身の人生の奥行きを深める重要なポイントになり得るのです。
私も、人生を豊かにする経験や体験には積極的にお金を使うべきという意見には賛成です。
しかし「お金は貯めるより使った方がいいんだ!」と言って、むやみやたらに使えば良いというものではありません。
いくらプライスレスな体験に価値があるとはいえ、そんなことをすれば簡単に破産してしまいます。
続いては、あなたの人生をより豊かにするお金の使いかたのヒントとして、お金を楽しく使うためのルールを解説します。
借金を背負ったりせず、お金を楽しく使うためには絶対に守ってほしいルールですので、お金に困らない人生にしたいという方はぜひ参考にしてください。
お金を楽しく使うためのルール
破産したり、借金を背負ったりせず、楽しくお金を使っていくためのルールとして筆者がいつも心がけているのは、次の3つです。
・お金を使う目的をハッキリさせる
・使う金額の上限を決めておく
・不要なものにはお金をかけない
お金を使う目的をハッキリさせる
お金を使う前に、その目的をハッキリさせておくことで無駄使いを防ぎましょう。
そのうえで、明確に目的のあるものには、しっかりと使うのがおすすめです。
私の場合は、記念日やデートなど誰かを喜ばせたり、芸術や自然に触れる体験をしたりといった目的のものには積極的にお金を使っていくようにしています。
使う金額の上限を決めておく
ただし、目的がハッキリしているものでも、湯水のように使ってはいけません。
お給料が20万円で貯蓄もゼロなのに、1泊100万円のスイートルームに泊まる…みたいな無計画なことはNGです。
ご自身の収入と相談し、上限を決めておきましょう。
無理のない範囲でプライスレスな体験を楽しむのがおすすめです。
不要なものにはお金をかけない
不要なものにお金をかけないという意識もとても重要です。
たとえば、テレビを見る習慣があまりないのに、音響のいいテレビを買ったり、健康への関心が薄いのに、月額のジムを契約したりといった使いかたはおすすめしません。
不要なところへは無駄にかけすぎず、自分が価値を感じるところにしっかりとお金をかけるように心がけましょう。
お金は貯めるより、使う、それより「増やす」が大事
さて、ここまで「お金は貯めるより使った方がいい」と言われる一般的な理由とその具体例を中心に解説してきましたが、最後に資産を増やすお金の使いかたについても解説します。
ここまで読んで、
・プライスレスな経験にお金を使っていこう
・お金の使い方を上手に、豊かな人生にしていきたい
きっとこんなふうに感じている方が多いかと思います。
ある程度お金をかけて人生を豊かにしつつ、お金に困らないような人生にしていきたい。というのは誰しもが思うことです。
ただ、そう思っていても、結局は余裕がなくて貯金をしておくしかなかったり、使いすぎてお金に困る時期を経験したり・・・
実際、日本人の多くはお金に余裕のない生活をしています。
その理由はなぜだと思いますか?
・物価が上がっているから?
・お給料が増えないから?
・政治家がダメだから?
残念ながら、どれも違います。
これらの理由もゼロではないかもしれませんが、同じ条件でも豊かな人生を歩めている人がいるということは、これらが根本的な原因とは言えません。
では、多くの日本人がお金に余裕のない生活を送らざるを得ない状況に陥っている理由はいったい何なのでしょうか?
その理由は、ずばり「お金を増やし方を知らないから」
つまり、資産形成の方法を知らないからです。
現に、このページを読んでいるあなたは、金融教育を受けたことがありますか?
しっかりと資産形成に成功している人から、お金の増やし方を学んだり、お金に関して正しい方法を自ら選択し、知識を増やしていったことはありますか?
おそらく「あまりない」という方が多いのではないでしょうか?
金融広報中央委員会が実施している「金融リテラシー調査」というものがあるのですが、この調査によれば日本において、学校などで金融教育を受けた人の割合はわずか7%程度でした。
引用
金融広報中央委員会 知るぽると「金融リテラシー調査2022年」の結果 p17
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy_chosa/2022/pdf/22literacyr.pdf
金融広報中央委員会 知るぽると「金融リテラシー調査2022年」の結果 p18
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy_chosa/2022/pdf/22literacyr.pdf
このことからもわかるとおり、まだまだ日本の金融教育は浸透していません。
しかし、お金に困らない人生を歩んでいくためには、若いうちから資産形成をしていくことが何よりも大切です。
以下に貯蓄をした場合と投資をした場合の資産の増え方の比較を示しました。
たとえば
毎月3万円を20年間貯金すると
「720万円」
一方で
毎月3万円を20年間、年利3%で運用すると
「983万円」が口座に残ります。
「お金は貯めるより使った方がいい」というのは
プライスレスな体験に使おうとか、お金を使うことで得られる幸せもあるという意味も当然ありますが、「貯めるより投資に使おう」という意味合いも実は含まれているのです。
「うわ、投資かぁ…」と思いませんでしたか?
投資の話をすると無条件に「詐欺っぽい」「なんか怪しい」「怖いもの」と感じる人もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
確かに今の日本には、投資に対してマイナスなイメージを持つ方は多いですが、それも、先ほどと同じく、日本人の多くが正しい投資教育を受けてないからというのが大きな要因です。
ただ、これには日本も危機感を持っており、最近では小学校で投資の授業をやるところもあるようです。これは、投資を教えていかないと国民が貧困になるということに政府が気づき始めた証拠かもしれません。
今、大人として生きている世代は、金融教育をほとんど受けて来なかった世代のため「投資は怪しい」と感じたり、投資で失敗した人の話を聞いたり、といった経験があるかもしれませんが、それは決して投資が悪いものだからということではないのです。
しっかりと正しく勉強をしていけば何も怖くありません。
投資をして、資産を増やしていく意識を持つことは大切ですが、いきなり投資に取り組むのではなく、まずは勉強して堅実に始めるのがセオリーです。
むしろ、知識があれば、投資で資産を増やしていくのは難しいことではありません。
もし、投資で資産を増やしたり将来に備えたりすることも必要だなと感じた方は
まずは、本やスクールで知識をつけていくのがおすすめです。
まとめ
今回は「お金は貯めるより使った方がいい」と言われる理由について、考え方も含めて解説しました。
お金は貯めるより使った方がいいと言われる主な理由は、お金を使うことでしか得られないプライスレスな体験や経験が存在するからです。
また、もう1つ「貯めるよりも投資でお金を増やした方がいい」という意味合いも含まれています。
日本人は投資に対して、マイナスイメージを持っていることが多いですが、それは投資が良くないものだからではなく、単に正しい投資教育を受けていないからにすぎません。
正しい投資教育を受けることができれば、投資は怖いものではなく、むしろ安全に資産形成をしていくうえで必要不可欠なものであると理解できるはずです。
また、投資をしっかりと勉強をしたうえで実践すれば、資産を手堅く増やしていくことは難しいことではありません。
もし、資産を手堅く増やして、お金に困らない人生にしたいと思われた方は、まず本やスクールで投資の勉強をはじめてみるのがおすすめです。
このサイトでは投資に関する知識を発信しています。
少しでも興味を持たれたり、将来のお金に不安がある方はぜひ一緒に投資について知識を深めましょう。